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美しい浜は出雲神話の舞台

大国主大神の娘である阿陀加夜努志多伎吉比賣命(あだかやぬしたききひめのみこと)は、父神の言いつけにより多吉里(たきり)に来られ、ここでお住まいになられました。命は賢くやさしい方で、里人の災いを払いのけて幸せをはかり、田畑の実りのよいように守られたため、里人から崇敬されていました。
ある日、命が父神のおめしにより杵築の宮(出雲大社)へ行くために、この浜辺を通りかけられると、海人が命の御出発を惜しんで、にわかに津波を起こして引き止めようとしました。やがて大波が激しく押し寄せて浜辺をふさいだため、命は沖の海神に向かって「私は今、父神のお召しを受けて杵築の宮へ参ろうとここまで来た。早く波を静め、潮を引かせて道を開かせ給え」と言われると、それまで荒れ狂っていた大波もぴたりとやんで、元の美しい白浜にもどりました。
これをご覧になった命は、お供の者たちの手を引いて真一文字に稲佐の浜へと急がれました。そのいわれにより、この浜辺一帯を「手引ヶ浦」と呼ぶようになりました。