子供達の目は、澄んでいます。しかし、きたないものをみないという事ではありません。最も、子供達は、大きな見落としや見損ないをします。そればかりか、実際にみたものと、ただ想像したものとの区別さえ忘れてしまうことがあります。大人は、売り買いの社会に生きている為に美しいものと高価なものとをごちゃごちゃにしてしまう弱さがあります。子供がドブの端で拾ってきた石ころの美しさは、見逃してしまうのが普通です。子供と一緒に、子供の視線を追って、子供の見つめるもののなかに本物のもつ美しさ、正しさを発見する練習をしましょう。そうして、本当の美しさは、金銀や宝石よりも、温室咲きの花の姿よりも、どろんこ道のあぶくの中や、雨漏りのシミの中にこそ、見いだせる事の視力を回復してください。それはまた、一見、夢のようなおはなしの底に、人生の真実を見抜く視力にも通じるものなのです。

ね、おはなしよんで こどものすばらしさが心にしみる
子供に読み聞かせをする為に作られた本です。初版は1962年で今も改版を重ねています。すごくよく考えて童話を選定しています。子供にす...