100万人のお父さんに贈る 育児休業のススメ

こんにちは、イクメン新人の「so」です。私が育児休業を取ろう!と思い立ってからの手続き事や、つまづいた事を(他の育児休業希望の)世の中の男性たちに伝えたくて「男性会社員の育児休業」についての記事を書きました。

発行の動機の一つとしては、育児休業取得前には様々な本を読んだり、インターネットを漁りましたが、本当に知りたい内容が無かったということもありました。約100万人と言われる出生数ですから、順当に行けばその倍のお母さんとお父さんがいるはずです。100万人のお父さんに向けて、これを読んでもらって、育児休業を取ってみるのも悪くないなと思っていただければ幸いです。

 

私の場合にも、いざ奥さんが妊娠をして「育児休業」ってどんなんだろう?と思ってみても、周りには短い期間での育児休暇を取っている友人もおらず、ましてや、一年間という長期間の育児休業を夫婦で取得している人も知りません。テレビの中だけの話だと思っていました。

 

ちまたでは、イクメンだとか、女性労働人口を増やすための施策だとか、そういう風が一見吹いているように思いますが、まだまだ現実は理想と乖離しているのでしょう。

 

せっかく男性の育休に興味を持ったのですから、「周りはとっていないから」と諦めずに「男が育児休業なんかとって本当に食べて行けるのか?」という疑問や「実際のところのお金は大丈夫なの?」という実生活に直結した内容までありのままをお届けしたいと思います。また、育児休業を取得して、復帰後1年働いた感想などもあわせてお伝え致します。

 

背景など

私も妻も30代になったばかりで、初めての子供です。お互い大学を出たときから同じ会社に正社員として勤務しており、共働きです。私の勤務時間は、平日の朝から夕方まで通勤は1時間くらい。奥さんは定時ではなくシフト制なので、早番と遅番があり、休日も不定期だけど通勤は20分くらい。

 

私たちは、いわゆるサラリーマン「総合職」というやつです。

 

・妻:社員数 1万5千人くらいで売上5,000億くらいの大手通信会社、大変女性が多い職場
・私:社員数 650名で売上700億くらいの製造/商社、男性が多い職場

 

どちらも一部上場ですが社員数の多さや男性女性の比率などから、やはり福利厚生や育児休業の取得に対する考え方は会社によって随分と違います。それでも、どちらも立派な会社で、いざ育児休業を取るというときには私たち夫婦は大変に恵まれていると実感しました。

 

もちろん、育児休業を取得できる権利は、上場企業に勤めている会社員の権利ではなく、1991年に制定された育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律(平成3年法律第76号)(通称:育児介護休業法)で定められたもので、一定の要件を満たす場合は誰もが取得できる権利です。

 

原則として、事業主は、労働者からの育児休業申出があったときは、当該育児休業申出を拒むことができないですし、労働者が育児休業申出をし、又は育児休業をしたことを理由として、当該労働者に対して解雇その他不利益な取扱いをしてはならないと明記されています。みんながとっているから取れるや、だれも取っていないからうちの会社はそんな制度が無いなどと思っていてはダメです。会社のルールも大切ですが、日本の国のルールはそうなっています。税金や住まいやその他色々なシーンで法律という日本のルールを知っているか知らないかで、損か得かかなり変わってきますので、常に調べてみる気持ちをお持ちください。

 

Point

□ 育児休業は国で定められた法律によって、一定の条件を満たしている限り
社内規定などに記載されていなくても取得できます。

 

育児休業の取得にあたり

男と女と関係なく、休業するということは他の同じ職場で働く人たちにとって負荷が増すということになると思います。実際取得をする段階になると、大変申し訳ない気持ちになります。

 

男性は「昇進に響くとか、ビジネスから離れるブランクは痛いとか、自分がいないと仕事が回らないとか、会社がつぶれるかもとか」本気で考えています。女性の場合は、産むからどんなポジションにいても完全に休みます。もちろん負担を増やして申し訳なく思っていることでしょう。

 

ですが「自分が来た道は、いつか誰かが通る道であり、自分が通った道は誰かが通った道」なのです。労働人口が減っている今女性の出産・育休・復帰の道はかなり整備されて来ています。

 

しかしここで思うのです「女性にできて男性にできないことは無いな」と。「もし、自分が今死んでも会社は動いてくなぁ。部署は潰れ無いなぁ」と。

 

何かの理由で長期休業をせざるを得なくなってしまっても、数日・数週間がたつと 自分が抜けても会社・組織・仕事は成り立つということも、ちょっと寂しいですが再認識しなきゃいけないですね。 とにかくあなたがいなくなってしまったら、現場はなんとかやるしかないということです。それを気にしていては何もできなくなっちゃいますし、転勤もできなければ、退職することもできないですよ。問題は、自分達がどう思うかということに尽きるのです。

 

もちろん、休業中の日々の暮らしにおいて金銭的には働いていた時の収入よりも少なくなることでしょうが、現在のところ国の保障制度も充実していますから、育児休業中にお金がなくなってしまってご飯が食べられないということは考えられません。これに関しては、本著にて後述いたします。

 

いざ育児休業を取得したら、女性の育児休業後の職場復帰については、その後の働き方をどうするかという点で悩むでしょう。会社で独自の手厚い時短勤務などがあれば大変助かりますね。妻の会社では小学校6年生になるまで時短勤務が適応されるということでしたので、母親にとって大変ありがたい制度だと痛感しました。

 

男性の育児休業後の職場復帰については、上司や同僚に経験者が少ないという点に加え、育児休業への理解が低いことを考えると不安に思うことも多いとおもいます。戻って来るところがないんじゃないだろうか?とか、窓際族的なことをさせられるんじゃないかなぁと。起こってもない不安へ目が行きがちです。

 

人生は悩みの連続ですが、「誰も悩まない=誰もが安全だと思う道」を選んだところで、そこに幸せが待っているのでしょうか。これまで生きてきた自分たちの人生も、これからの子供と家族と自分の人生も、自分以外誰も責任は持ってくれないのです。

 

私は人生に何度もない子供の成長期を間近でみることができる、この制度をとってみたいなと素直に思いましたし、実際に育児休業を実践して見て本当に良かったと心底思っています。そして、いま取りたいけれど空気を読むと、取れないと悩んでいる方々の背中を押したいという気持ちで一杯です。

 

いずれにせよ、育児休業を取るという選択肢も、働くという選択肢もどちらも真剣に検討をして、よく考えた結果であるのなら、そこにこそ意義があると思います。そして、それを受け入れてくれる人にも、そうでない人にも、生かされているということに感謝の気持ちは忘れてはいけないですよね。

Point

□ 自分が急にいなくなっても組織は潰れない。
□ 誰もが選ぶ安全だと思う道に幸福が待っているわけではない。
□ 起こってもいない不安を考えるのに時間を使うのをやめよう。
□ 自分たちがどう考えどう生きてゆくか?という事に目を向ける。
□ 子供の成長を間近で感じるチャンスはそうそうない。
□ 育児休業を取るにしても取らないにしても、真剣に考える。

 

上の図を見てください。いびつな構造のピラミッドが書かれています。増え続ける高齢者を支えるには大変辛い若者の数。これから国が発展してゆくには厳しい人口です。

 

先ほどの精神論から一転。視点を変えると、今私たちは「どうやって社会で子供を増やすか?女性に働いてもらえるか?」ということを真剣に考えなければならず、しかもそれが自分に直結しているという状態なのです。しかもこのことはずっと前からわかっていたことなのに先送り先送りになり、いまさらどうしようか。と困っているお粗末な話です。

 

私たちの医療費、年金、生活、日本の経済・・・その他の諸問題について。日本の人口構造問題という生活の根幹を考えずして、誰が解決できると言うのでしょうか?人口構造問題はどうしようもできない問題ではなく、きちんと良い方向に向ける事ができます。

 

この問題を考える時に、私が連想するのが「途上国の教育」です。教育という時間がかかり、労働力不足と、即効性が見えにくいため、社会や周囲の理解が無く子供に機会を与えずに、負のスパイラルにおちいる。「人財」というかけがえのない資源を無駄にしてはいけません。僕たちは、数十年後を考える事をやめて盲目になってはいけないのです。

 

文明開化という名の欧米化が浸透して、今では能力主義が台頭し、経済の浮き沈みも激しく、安定した職というのが厳しい時代なだけに、現状維持・事業存続で精一杯というのが本音だと思いますが、20年後・30年後の自分の首を締めようとしているのは、企業そのものなのです。

 

「そうは言っても現実もんだいとして難しい」という課題に、政府は続々と対策を講じています。企業に対して義務を課せたり、育児休業を取得する人を優遇したり、働く女性を応援したりと。最近は大手企業の人事部を中心に育児休業取得の推進や働き方の改革が進められつつあります。

 

それを形骸的だと言って運用しないのでは、もったいないことです。私たちが今さらに加速させる必要があるのは、ハード面ではなく、考え方というソフト面です。

Point

□ 日本はどうしたら女性に働いてもらえるか?を考えている。
□ 日本はどうしたら子供が増えるか?を考えている。
□ 国は今の2問題について様々な法整備と企業への要請を行なっている。
□ 利用できる仕組みが整ってきているのにまだまだ利用する人は少ない。

 

そうか時代が動いとるんだ。ということ

時代が動いているということを私たちは感じなくてはなりません。今の私たちから下の世代が置かれている状態は、残念ながら「労働人口が一杯いて高齢者が少なくて、やる気十分急上昇!の人口ボーナスという、単純で画一的な労働で倍々ゲームをやる時代」では無くなってしまっているのです。40代・50代・60代の先輩方の考え方は通用しなくなってしまっているのです。

 

私たちは、人口オーナスという、労働人口が減ってゆく中で高齢者がわんさかいるぞ!景気もわかんない!若者の肩に高齢者が何人も乗らなきゃいけない。隣国に安い製造国があり、単純なことしてたらダメだから、柔軟でオリジナリティのあることをしなきゃいけない。という状態なのです。

 

小さい時から、これを勉強してああしてこうして、大学行ってこうこうして、決められた事をやりなさい。と言われてきた人が大人になったらいきなり「時代が変わったから、今から大きな白紙あげるから好きなようにデザインしなさい」と言われて本当に腰抜かしてるような状態なのです。大きな組織にあっても、個々に求められる要求と自由度は高まっています。

Point

□ 一昔前の全員が一緒に成長する時代はもう既に終わっている。
□ 他人と違う考え方や生きる戦略にこそ価値がある。

 

男だけが働く仕事は終わった

もうすでに、仕事は男性だけのものでは無く。家事・子育ては女性だけの幸せではありません。セクハラも表面上はほとんどなくなり、職場での喫煙も無くなりました。有給休暇は幻では無くなりました。介護休業は身近になりました。古い問題・課題は、その必然性からどんどん解決されてゆくでしょう。

 

これからは、女性の活躍の場所はますます増えます。男性の主夫も増えます。共働きがほとんどになるでしょう。育児休業も多くの男性が取るでしょう。外国人労働者も増えます。老人でも働きます。新しい問題・課題がつぎつぎに生まれてくるでしょう。仕事以外での様々な経験は、それを経験していない人にとって必ず財産となるのです。

 

これまでも、時代の壁は音を立てて崩れながらその端で新しい壁を作っていきました。そして、たった今も変わり続けているのです。変えてきたのは、自分たちの親や祖先ですし、これから変えるのは、私たちや次の世代なのです。

Point

□ 男だからとか女だからという仕事ではなくなりつつある。
□ 自分のいる職場にも、女性や高齢者や外国人も当たり前の時代になる。
□ 介護休業中の同僚がいたり、育児休業中の同僚も増えてくる。

 

 

ここからは、実際の取得に際してですが、人事部や上司に、父親も育児休業を取るというと、母親が育児に専念できない理由を必ずと言っていいほど聞かれます。まず間違いありません。これに関しては、「奥さんが〜〜だから・・・」と言うよりは、自分が育児休業というものをとってみたいのだと訴えるべきです。育児休業を取るための「もっともらしい理由」ではなく本当のことですから。

 

巷でいうところのイクメンというイメージには、育児に参加する父親というものですが、組織・会社においては例えば育児休業を取得することに肯定的な人でさえ「イクメン=(昔の専業主婦のような)母親の代わり」という固定概念があります。つまり「子供を面倒見るのは女の人の仕事で、子供を産むのが女性だから仕方ないだろう」というものです。

 

どうやら僕らの上司や先輩の育児休業のイメージ像は、まさに専業主婦の仕事をただ男の人が行うというだけのものです。そう思っている方は、男が育児休業とってるんだから、専業主婦のように育児をすることが正しいと決めつけているので、口癖は「育児休業中なのに~~~するのか!(=暗黙の否定)」と続きます。

 

これには、ちょっと困っていまして、母親の代わりを父親がするのはそれはそれで非常に意義のあることだと思いますが「イクメンではなく、一歩進んだ父親として」積極的に育児ができるのではないかと思います。

 

まあ、ほとんどの場合は(育児休業なんかとって大丈夫か?と)真剣に相手のことを想っていっている場合がほとんどですのですが、これを受けて大丈夫かなぁと不安になったりもします。

 

ですが、僕たちはそこで「育児休業中だから~~~できる。させてもらえる!」と考える必要があると思います。こんなことしちゃダメだ!なんて思わずに、共働きで育児休業をいただくからできること・感じることに目を向けたいですね。

 

実際にお休みに入る前までは、上の世代の方々は「ジェネレーションギャップ」的な状態で思考がうまく回りません。まるで退職するかのように引き止めますが、こちらにかんしては特段経験をもとに話しているわけでは無いですから気にしなくても良いんです。

 

上司たちは、あなたと同じような働き盛り世代の男性がお休みに入られると周りにも一斉な影響があると感じて心配していますが、それは杞憂に終わりますのであなたが気にすることはありません。

 

同僚や後輩は様子見というところですが、育児休業に入る前、とってからと、とった後がどうなってゆくのかということを、実際には大変興味を持って見守っています。その間に色々なことを周りの人と話を合わせていますが、ちょっととってみたいなぁと心の底では思っています。みんながとっているのだったらとってみたいのですね。

 

復帰した後は、みんなに羨ましがられるのを避けるために「あんなの取るもんじゃなかったです」とか「大変でしたよ〜」などネガティブな方向に持って行きがちですが「大変素晴らしい期間でした。感謝しています」と思ったのなら素直にそのように伝えられたら良いですね。

 

とにかく、育児休業を取ることがどうだこうだと言ってみたり、悩んでみたりするくらいなら自分で使ってみて判断すれば良いのです。やっぱり働きたいなと思ったら、期間変更の相談をすれば良いのですから。

Point

□ 育児休業取得の理由は嘘でなくシンプルに。
□ 周りの方からの助言は気にせずに、自分をしっかりと持つ。
□ 自分がとってみて判断する。
□ 期間の変更はできることを認識する。

 

申し出る時期と方法について

奥さんが妊娠した事と、休業を取得してみたい打ち明ける時期は近い方がスムーズに話ができますし、変に悩む期間が少なくて良いと感じます。では、どのタイミングでという事ですが、これに関しては職種や立場によって違いがあると思いますので一概には言えません。ですが、なるべく出産希望日・取得希望日に近い方が良いような気がしています。それでいて、周囲の心の準備や実際の配置・対策なども考えるとすれば、4ヶ月〜6ヶ月前の間くらいが妥当なところでは無いでしょうか。

 

申請時期については法律としては、1ヶ月前で良いという事ですが、それでは言ってすぐにお休みします!ということになりますので引き継ぎもスムーズでは無いですよね。お休みがあけたら戻ってきて、最低限また働ける環境にしておく必要もありますよね。これは普段から自席の周りの何人かと仲良くなったり、人事部や総務部関係で気軽に話ができるような雰囲気を作ったり、同一部署でプライベートでも連絡が取れるような仲の良い方がいれば心強い事この上ありません。

 

手順としては、上司には取得の合意のみ取り付けることが賢明です。当日は、期間についてはそこまで触れずに、まだ決めていないと言っておいても良いかもしれません。もちろん、決まっているのでしたら、それを伝えたら良いです。

 

その後、自分の上司に言った当日か翌日には、形に残るように人事部にも伝えることをお勧めいたします。どのみち、男性で育児休業を取得したいと言った場合には、すぐに人事部の方にも回ってきますが、後日の詳細は人事部と直接行なった方がスムーズですから、コンタクトポイントをこちらからあけておきます。

 

具体的には、上司への報告をメールにまとめて人事部の管理職へ「上司にこのように育児休業の取得についてをお話し致しました」と送ってください。メール送信時、BCCにて個人のメール宛で内容を送っておくと良いでしょう。揉めることは無いですが、あとで言った言わないなど認識違いで、些細なトラブルにならないようにしたいところです。

 

Point

□ 申し出るタイミングは4〜6ヶ月前にはしたい。
□ 普段から自分の仕事だけの繋がりではなく周囲の人とコミュニケーション
□ 同じ部署でも心易いメンバーがいれば心強い
□ 先ずは上司へ育児休業取得について意思の表明
(可能な限り取得することに関しては合意をとる)
□ 上司への報告後、人事・総務のご担当者へメールなどで上記の報告を送る
□ 後日上司と人事部に対して、取得期間を明確にする

 

申請書に関して

社内の規定に「育児休業取得に関する申請書」の類があればそれを用いたら良いでしょう。おそらく女性の方のためにたいていの職場であればフォームがあると思います。もしも無いようでしたら 、厚生労働省がインターネットに「育児休業申出書」の様式をアップしていますのでそちらを検索してご利用下さい。

 

申請書に関しては、実務上の育児休業取得に関して、さして重要なことではありません。しかしながら、こちらの申請書をきちんと提出し、会社から受理しましたという書類「育児休業取扱通知書」をもらうことが何かあった時に重要になりますので、忘れず漏らさずきちんと処理を行ってください。

 

公的な制度を利用するにあたり、特段こちらの申請書や育児休業取扱通知書を利用することはありませんでした。

Point

□ 口頭やメールだけではなく、人事部と上司に報告をしてから
キリの良いところ(メールやりとりなどの最後の方に)並行して申請書を
必ず提出する(次頁参照)

□ 育児休業取扱通知書を必ず取得しておく (次頁参照)
※会社にとっては形式的なものなので遅くなるかもしれませんが
こちらからもいつ出してもらえるか念のために確認しておきます。

 

 

 

 

お金に関して

世の中にはいろんな人がいて、いろんな仕事があって、給料もそれぞれです。私たちの場合は共働きなので、もちろん収入もそれなりにありますが、じゃあ、どちらかが仕事を辞めるとどうなるか?と考えると、ちょっと厳しいなぁというのが現実ですよね。収入に見合った生活を送る事も出来るでしょうけど、やっぱり「働く為に食う」生活はしたくないですよね。生かさず殺さずみたいなのは嫌です。

 

育児休業の取得前に色々と悩んだ中でも、お金が間に合うかということに関しては丁寧にチェックをしました。せっかくお休みをしているのに、お金の心配ばかりしていたら勿体無いですから。

 

きっと育児休業にご興味を持たれる方の多くは共働きなんじゃないかなと勝手に思っています。というのも現代では、 (総務省作成資料 によると)実に37%もの世帯が夫も妻も働いているという状況です。夫だけが働いているのは25%程度です。ということは、約40万人のお父さんが毎年妻の産休を目の当たりにしていて、育児休業にも目を向けてるんじゃないかなと。25万人の一人で支えている家庭は、それどころじゃないんだと。働くなくちゃ!と一所懸命かもしれません。

 

一昔前だったら、あたりまえのように男の人が働いて・・・なんてステレオタイプの概念があったんでしょうけど少子高齢化、能力社会、資本主義のクライマックスという段階で、僕らがせめてもの選択肢を一つでも多く持つという事で考えたらやっぱり共働きという選択肢は当然だと思います。そして、共働きだからこそ一人の収入で家族を養うという必然性から一歩抜け出し将来のこと、自分たちの家族のことをゆとりを持って考えられるのではないでしょうか。

 

育児休業取得にあたっては、私が共働き世帯なので収入が減るとはいえ奥さんの手当てもありますからなんとか取得前から目処もつきましたが、夫しか(妻しか)働いていないというのは、ある程度の貯蓄がないと厳しいかもしれません。

 

育児休業の手当ても大きくなったとはいえ、最初の半年が67%で残り半年が50%の計算ですから、どれだけもらえるのかという点をある程度押さえた上で、きちんとシミュレーションの表を作って計画を立てましょう。

 

Point

□ 共働き家庭が増えているから、選択肢が増えている
□ 収入が夫婦ともに入ってくるのであれば金銭面の不安は少ない
□ 共働きでないのであれば、相当の貯蓄が必要
□ 休む前にきちんと計画を立てることが大切

育児休業手当について

育児休業中の何かと不安なお金の面、頼みの綱は

①出産手当金
②出産育児一時金
③育児休業給付金

です。男性の場合は、出産するわけではないので、出産手当金と出産育児一時金はもらえません。育児休業給付金は、思っているより入金がおそいので準備が必要となります。

 

私の場合は、5月の終わり頃から取得して、すぐに申請書を会社に提出しましたが初めて振り込まれたのは、8月になってからでした。3ヶ月も後に振り込まれると思っていなかったので、手続きできていないのかなぁと不安に思っていましたが、最初に振込みがあった時は安心しました。サラリーマン根性が骨身にしみているのかもしれませんが、定期的に収入があると思えるのは安心です。


支払いは振込みで行われます。突然「シヨクギヨウアンテイシヨ」という名目で振り込まれてくるので、驚くかもしれません。振り込まれる前後に会社から上図の紙切れが送られて来ます。内訳が載っていますので念のため確認してください。

Point

□ 出産・育児休業にあたってもらえる手当ては3種類あるが
※男性は育児休業給付金のみの支給
□ 最初の支給は2ヶ月〜3ヶ月後になるので注意が必要
※その間の生活費は必ず貯蓄が必要です

予想外の出費への心構え

何かと言うと、育児休業中は社会保険料は免除されるのですが、住民税は支払わなくてはなりません。いつもは給料から天引きされるのであんまり払っている気はないですが、休業中は普通徴収ということで、自宅に請求書が届きます。この金額がバカにならなくてびっくりしました。

 

住民税が恐ろしい金額できます。心とお金の準備を!

 

インターネットで、社会保険料・住民税などで検索をかけると以下のように大体の税金がわかります。共働きの夫婦で仮に年収が450万円あったとしたら、二人でなんと40万ちかくの住民税納付書が送られてくるのです。

 

普段であればこれに社会保険料をたくさん払ってるんですからなんだか嫌になりそうですが、日本の社会保障や国家機能のためと思って我慢です。サラリーマンだから節税もなかなか難しいし。

 

 

さらに、この表をよくみると社会保険料の金額が大変なことになっています。住民税に加えて、社会保険料は65×2人分=130万円も払わないといけないの!と驚かれるかもしれません。しかしながらご安心を!

 

育児休業中は、保険料免除期間は年金保険料を納付したとみなして、将来の年金額は計算されます。また後から追納する義務もないので大変お得な制度なのです。お金をもらえるわけではないですが、本来払うべき税金を免除されるという恩恵があります。

Point

□ 住民税は自分で払うようになるので金額を概算しておく
□ 社会保険料は、免除される上に納付したものとして扱われるので大変お得

育休手当っていつもらえる?

みんなが気になる育児休業中にもらえる給付金はいくらくらいなのか?ということをズバリでお教えいたします。端数を丸めているのと、皆さんの状況に応じて額は変わると思いますので、あくまでも参考程度にしてください。

私と妻の実際の給付金振り込み日と振り込み実績(合計 約480万円)

夫婦で育児期間中の給付金はいくら?いつもらえる?

みんなが気になる育児休業中にもらえる給付金はいくらくらいなのか?ということをズバリでお教えいたします。端数を丸めているのと、皆さんの状況に応じて額は変わると思いますので、あくまでも参考程度にしてください。

 

私たちの場合は、育児休業中に約480万円振り込まれていました。これは全て手取りとなりますのでここから住民税を払った金額が使えるお金となります。住民税が40万だったら440万程度、仮に月に30万円生活費がかかっていたとしても。十分にやっていける金額です。これからわかることは、おそらく年収380万円〜500万円で、夫婦共働きの家庭は、二人で育児休業を一年間取得したとしても問題なく生活を維持できるといえます。

 

Point

□ 奥さんの産前産後給付金から育休手当が出されるまでは
2~3ヶ月くらい時間がかかりますので、アテにしていたら大変です。
□ 給与と違って、初回の振込み日からちょうど2ヶ月後というわけではなく、
1ヶ月程度の間で振込みが前後しますのでこれも注意が必要です。
□ 社会保険料免除されるので、2人で年額140万円お得!※年収500万円とした場合

それでも、やっぱりお金が不安

お金がたくさんあって何年か休んでも全く心配ない人もいるかもしれませんが、多くのサラリーマンはキビシイ家計のやりくりで生活が成り立っています。

 

私の場合は、奥さんが働いてくれているということもあり、共働きの恩恵を大変受けているわけですが、どうやらいまの時代は共働きの家庭のほうが圧倒的に多いようです。というよりか共働きでないとやっていけないという切実さや、男も女も関係なく働くし休むしという姿勢が見えているのだと思います。

 

ですが、安心してください。ちゃんと生活ができるか、可視化するためのシミューレーション表を作ってみました。奥さんと旦那さんの年収を入れるとだいたいの育児休業手当の金額がわかるようにしました。自分の支払額からの計算になるので誤差が出る点はご容赦ください。

 

実に簡単な表なのですが、毎月の収入と支出が適当に入っています。そして、年収を入力するとざっくりとした育児休業給付金が自動で算出されて出て来ますので参考になさってください。色々な数値はあなたに合うように変更する必要がありますが、雛形が出来上がっているのでエクセルやnumbersを普段からお使いの若者でしたらなんなく自分なりの素晴らしい家計簿&シュミレーターが出来上がることでしょう。

ダウンロード先

育児休業ライフプランダウンロード(Windows/エクセル)

育児休業ライフプランダウンロード(Mac/numbers)

 





 

 

「なんのために生きているのか」なんて大それた事を考える機会は少ないけれど、赤ちゃんが生まれた瞬間にそんな意義を感じたのでした。赤ちゃんはそんな事気にもしないけど、次から次へと幸せを運んでくれているのだと思います。それをタイミング良くうまく受け止める為に、育児休業は今の時代に子供がくれた素晴らしいの選択肢の一つです。

 

固定概念を覆す時はもう既にきています。これまでの先駆者たちのおかげで、私たちは育児休業を取りやすい時代に突入しました。主婦/子育てというものがどこか無味に感じている方も多いと思いますが。実際に携わってみると、これが全くもって素晴らしいことだとわかります。「取得したいけど、どうしようか?」と迷われている方も、限られた時間の中だからこそ思い切って挑戦してみてはいかがでしょうか。

 

子育ては、昔と違って耐えるものではなく楽しみながら、女の人も産休をあけて普通に働いたり、男の人もしょうがないからではなくて家事・育児をしたりでなくては今後に続きません。また、次も子供が欲しい!と思えるような仕組みづくりが大切です。

 

そして育児休業を一年間近く取らせていただいて、強く今も感じているのは、結婚している人も、していない人も。子供がいる人も、そうでない人も。誰にとっても「子供達」ほど私たちが残せる最大の貢献はないんじゃないかなということです。

 

これまで、気が遠くなるほど延々綿々と続いてきた命の連続という事を身近に考えますし、子供達という希望や可能性を次へ渡す事の大切さを実感します。

 

育児を通して、自分という存在のありがたさ、
自分の生みの親、育ての親への感謝、
妻、子供への愛情がどこからともなく
湧きあふれてくるのです。ありがとう。

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著者 : SOGOODS.NET
発行日: 2017年9月19日 初版
連絡先: job@sogoods.net

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