iPad(アイパッド)ではなくてyPad(ワイパッド)という選択

yPad 朝日新聞出版 寄藤文平 (著)

人気絶頂中のアップル社のiPad2(アイパッド)が発表されて、僕も欲しいと。何でも出来るし、薄くなって、カメラまでついていてまさにユビキタスだよと。そう思っていました。僕が生まれたのは、アナログな時代です。僕が育ってきたのはデジタルの世界です。僕らのような、アナログからデジタルへの変遷期を生きていると新しいものは絶対的な改善で、それを選ぶしか無いような考え方を一部持っています。つまり、新商品は必ず良いのでそれを買うのは善いことである。と。

確かに、どんどん進化して、何百冊もの本をipadに入れたり、インターネットを通じて瞬時に必要な情報が手に入ったり、スカイプ等で海外にいる友達とおしゃべりしたり、予定やタスクをいろんな機器で情報を一元化し手にする事は凄く理想的です。革命ですよ。

ただ、それが全てで、何でも最新機器のデジタル機器にしているとなんだか、しっくりこない時もあるのです。自分の考えをまとめたり、ハッとした時にすぐに書き留めたり、ピャッと開いて何かをすぐに確認したり、勘を頼ってみたりそんな思考的な事をするのにはどうやらアナログな自分とアナログな表現がしっくりきています。

その視点でみると、このypad(ワイパッド)という商品はアナログの良さの最たる物ではないのかと思います。よく「どうやっても予定を上手く立てれない。スケジューリングが下手だ。時間を有効利用できない。」と言う人たちがいます。そしてそんな方々は、能率手帳とか、パソコンの何メソッド〜〜とか、フランクリン〜〜とか、いろんな物を試しています。

それぞれに長所があって素晴らしいものであると思いますが、もっともっと簡単に考えれば森が見えていないだけなのだと感じます。そして山や地図が見えていないのだと思います。このypadで山や地図が見えるかはちょっと疑問ですが、森を見ようと思う時にはすばらしい効果があるかと思います。作者のコンセプトは、忙殺されている中「毎日のスケジュールと全体のプロジェクト進行を一撃で見ることができる大判チャートを考案しました。A3の大きさに、3週間のスケジュールと、35個のジョブをまとめて、一目で見られるようにしたのです。たったそれだけのことで、細切れの時間につながりが生まれ、頭が整理され、なにより気持ちが落ち着いて、安心して仕事ができるようになりました。」という所にあります。

自分は何が忙しくて、何をやりたくて、どう生きたくて、どんな人生を送りたくて、どのようにハッピーになるか。それは、パソコンの前じゃなくて、yPadの中に書き込む毎日が答えを生み出してくれるような気がします。毎日が忙しいけれど、なんで忙しいかわからない人。やりたい事が多すぎて、何も出来ない人。ぜひ試してみてください。

ふと気付くと、僕らはアナログの良さとデジタルの良さを理解しているのです。そういう考え方ってなかなかステキです。

※作者の解説 http://www.bunpei.com/index.php/10/20/notes/ypad/

『yPad』はその大判チャートをコンパクトにして1冊にまとめたの。左にスケジュール、右にプロジェクトという具合に分かれていて、横のラインで一日のToDoもスケジュールも全部わかる仕掛けです。仕事の進行表をexelやPDFでもらってもそれぞれがバラバラで意外に見ないもの。それらを『yPad』に転記していくと、それぞれの進行を横並びにして見ることができます。すると、自分の抱えている仕事の過密や、あらかじめ確保するべき時間などが、あらかじめ予想できるわけです。