ブッタ 手塚治虫”人は、なんで生まれた時からこんなにも切ないほどに差があるんだろうか。命は誰にも平等だと言う幻惑にだまされて、命の価値はなぜこんなにも儚いほどに違うんだろうか。” おそらく自分というものを考えた事のある人なら、もしくは自分以外というものを考えてみた事のある人であれば、何か自分の中に「生」というものと「死」というものへのモヤモヤを胸に抱えているのだと思います。

自分が生きる価値のある人間なのか、草木や小さな虫や色々な生き物と自分の生命とはどのくらいかけ離れているんだろうか。生まれながらにして、裕福であったり貧乏であったり、才能があったり天才であったり。きちんとした環境の中で育ったり、生まれてすぐに死んでしまったり。

僕たちはそこへフォーカスし、嬉しかったり悲しかったりするんだけれど、それって本当に現実をとらえてるんだろうか。僕らが知っている不幸や富というもはあくまで僕らの知っている世界にすぎないと痛感する。だから、知らない世界が来ると一気に自分の持っていた基準がどっかに飛んで行ってしまってわからなくなるんだよ。だけれどしている事と言えば、誰であっても、何かと比べて自分を判断するだけだ。その比較を近づいてみるのか、すごく遠くからみるのかという手法の違いはあっても、考え方は同じだと思う。

死ぬという事と生きるという事、究極の対比が僕のモヤモヤをさらにモヤがかったものにする。ただこの世界の混沌全てを奇麗に整理するなんて事は、できないんだと思う。