私は、いまいちこの本を楽しむことが出来ませんでした。確かに怖い話といえば怖いのですが、なんと言うか・・・よくわかりませんでした。でもこの本の一節が僕の頭にこびりついて取れません。
あそこにいた子供たちは大人に嫌われる要素を全部持っていた。あんな子供達が傍にいたら百人が百人、なんて嫌なガキなんだ、と思うだろう。挨拶をしない。話しかけても返事をしない。何度も名前を呼ぶと、バーかちゃんと聞こえてんだよ、うるせえんだよと視線を合わさずに答える。大人が注意するとすぐに暴れだし玩具を投げつけ、壊し、手に噛み付いてくる。食べ物にいやしくて他の人の分までがつがつと食べる。・・・・・・知らない大人にベタベタと甘え下着の中に手を入れさせようとする女の子がいたし、自分で自分の腕を噛む癖のある子供もいた。突然震えだして壁に頭をぶつけ血が出てもそれを止めない子供。パンツを汚してひどい匂いがしているのにまったく気にしない子供。ああいう子供達を見たら、親が殴るのもわかる。こういうのは嫌われて当然だ。こんなのは放っといてほかの兄弟を可愛がるはずだ。すべての人がそう思うだろう。親が殴る原因ではなく親に殴られた結果なのだと誰もわからない。子供は無力だ。
・・・・・・親が殴る原因ではなく親に殴られた結果なのだと誰もわからない。・・・・・・確かに、そうかもしれない、正直に言って僕はそのような精神に障害を持った人が、怖い。いくら差別や偏見が良くないからと言って「なんでもないように装っていはいるものの」心の中で、頭のどこかで、彼らと僕との差異を無意識のうちに感じ取ってしまう。
僕も、わからない者の一人である。
