バイオスフィア実験生活―史上最大の人工閉鎖生態系での2年間
中央図書館で何気なく手に取った「バイオスフィア2」そのまま借りて一気に読んだんだけど、全国模試の英語の長文に出るわ、理系の教授の話に出るわ、で僕の短い人生の中でも意外に引用されている計画です。
なにせ、やることのスケールがでかい。地球をそのまま創ってしまおうというものなのだから。これは、将来必ず訪れるであろう宇宙への旅に備えているんだろうか?
具体的に言うと、科学者8名が閉鎖空間で生活をするというもの。概要は《砂漠の中にそびえ立つガラス張りの巨大な空間に、熱帯雨林、海、湿地帯、サバンナなどの環境を世界各地から持ち込んだ動植物で再現している。日光によって空気が膨張し気圧が変化するのを防ぐために、巨大な気圧調整室が設けられた。また温度の上昇は防ぐべくもなく、冷却と照明に関しては外界からの電源供給に頼っている。実験はこの中で農耕、牧畜を行い食料と水分、そして酸素を自給自足することを最大目的としている。目的達成のために様々な科学的分析なども自らの手で行わなければならないが、廃棄物はすべて狭い生態系を循環するため、通常考えられないほど高濃度で自らの口に食料を介して入る可能性がある。従って試薬なども安全性に十分な配慮を要する。》と言うものである。
日本においても、同様の実験を規模は小さいが財団法人環境科学技術研究所 (http://www.ies.or.jp/) と言うところで行っているらしい。また本が出るのが楽しみだ。
この話で最も興味深かったのは、木が枯れてしまうところだった。実は、バイオスフィアの熱帯雨林の中には巨大な木があったのだが、それが何故かかれてしまった。その原因は、風にあったらしい。木々がたくましくまっすぐ天に育つために必要な、木が自らを支えようと幹を強くすることを怠ったのが原因だそうだ。
地球は私たちにとっては巨大な星だ。だからこそ、人間の行為に寛容であり続けられる。しかし、これから先人間の手で地球を模倣する限りはスペースは限られてくる、そのような小さな地球を創ったとしても私たちが本当に生活できるのであろうか?
「生態系は様々な複雑な要素が微妙なバランスを保って維持されている。」