タイの楽しみ方
例年通りのタイ旅行に出かけた。何度も行って飽きるのではないか?とお思いの方もいるかと思うけど、旅行と言うのはこれが意外と奥が深い。タイ文化の表層をなでるだけの楽しみ方も有れば、さらに深くタイの人々の日常を切り取る楽しみ方も有り、国内も同様に「求めよ さらば与えられん」という世界なのだ。
さらに今回、タイのバンコクからバス&フェリーで4時間程度で行けるサメット島という島を訪れて、僕は初めてビーチリゾートと言う物の楽しみ方を知った。これまでもインドネシアのバリ島でプール付きのコテージに泊まったりはしたものの、ビーチの楽しみ方の本質をわかっていなかったようだ。
ビーチリゾート(小さい島)の神髄を一言で表すとしたら「好き好きに、自由」となるだろう。僕の場合は、好きな場所に好きな時に行き「泳ぐ泳ぐ食べる泳ぐ食べる呑む寝る」だ。
バイクを借りてノーヘルで好きに移動し風を感じて、自然を満喫し、気に入ったビーチで休憩し泳いでのんびり過ごし、またビーチをかえて同じようにし、帰り際にサンセットを楽しむ。ホテルに帰りプールでまたひと泳ぎ。
ホットシャワーを浴びて心地よい疲れの中で、近くのビーチの砂浜に出されたテーブルで美味しい食事をとりながらビールを飲む。すごい数の提灯やスーパームーンの月明かりが浜辺を照らす中、コムローイ(小さい熱気球)が空へと昇ってゆく姿を見て、最高の気分になる。一日の終わりは、こうでなければ!とそう思わせてくれるのだ。
そう、まだまだタイの
楽しみ方は無限にある。
バトミントンする女の子、太極拳するおじさん、これからの旅を語り合うカップル、ベンチでぼーっとする人々。思い思いに生きれば良いのだ。今日は連休の中日なのだから。
かつてトヨタ車の中でこれほどまでにカスタマイズされた車体をみた事があるだろうか。バンパーをステンレスでつくり、屋根を載せて、デコレーション・電飾を施し、さらにはそのうえに祠(ほこら)まで備える念のいれよう。カーナンバーが付いているので、ひょっとしたら現役で走っているのかもしれない。もしそうだとしたら、その勇姿をみてみたいものだ。
青い海と空、木はしっかりと根をおろして、人々は毎日を過ごす。ここサメット島はタイの比較的過ごしやすい楽園なのだとおもう。