かつてないほど寂しい動物園、冬のラヌア•ズー
フィンランドの12月といえば極夜に限りなく近い。そこでの日中は、ほとんどが夜でここにずっといたら、おかしくなるんじゃないかなと心配になる程だ。とは言ってもせっかくの旅行なので、フィンランド最北端のラヌアズーという動物園にバスで行くことにした。
当然といえばそれまでなのだけど、動物も冬はお休みしているので、僕たちは、真っ暗になりゆく中閑散とした動物園を雪に埋もれながら歩き回るのであった。自然の中のような(というよりか森そのもの)の動物園の中で、かろうじて動く熊や室内のアライグマをみた。
帰りのバスを待つ頃には−20度を下回り、寒いから無意識のうちに体を動かしている。これでバスが来なかったらどうしようか?とすごく不安になる。おそるべし、全てが閉まる北欧のクリスマス。そんな気持ちとは関係なく、雪の結晶が窓に張り付いてすごく幻想的な模様を出してくれている。