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台湾旅行2017

 

Taiwan-2017

 

義理の姉が「維新派(いしんは)」と言う劇団員で、その青春のほとんどをその劇団で汗を流した。座長というのか、総監督は松本雄吉という人で、僕も紹介されて、何度かだけ言葉を交わした。

その松本さんが亡くなったと知ったのは、2016年6月25日の土曜日だった。何日か後の日記にこう書いてある。

維新派の心臓である松本さんがお亡くなりになったと聞いたのは、土曜日の夜だった。それは劇団維新派に青春を投じた義姉からの叫びでもあったように思う。

縁があってなんども見に行った維新派は、僕にとって唯一心易いコンテンポラリーアートだった。内容がわからなくて寝たこともあったけど、それでもその後に開かれるお祭りでの劇団員との交流は、これとない楽しみであった。

維新派というのは型破りな存在で、劇団四季と対極的な唯一無二の集団。劇団にして劇場にとどまらず。演劇にして舞台にとどまらない。言語をして音楽ともとれ。借景を旨として新しい景観を生み出す。郷愁と革新を兼ね備えた集まりだと思う。その中核に位置するのが、松本さんであり、この集団はいわば彼のアイデンティティがこの世界に曝露した一部なのである。

誰がいてもいなくても、彼は維新派の進んだ方向に進む。やりたいからやる。いきたいように生きる。誰が手伝わなくても、手伝ってくれても。もちろん、一人でできることには限界があるし、お互いに影響を及ぼしたり受けたりする事はあるだろうけれど、結局はそういう事なのだろう。

いろいろな人と話をして思ったのは、みんな入り方は違えど、多数の人は(意外にも)普通のか弱い人間だという事。みんながそれぞれに一公演ごとに、現実と虚構に葛藤し、表現と深淵の矛盾に怯え、公演の千秋楽にその世界観を共有し、興奮と感動に自分の存在意義を確かめる。ここの人達をつなぎとめる楔は、各人のパフォーマンスに対する執着では無く、松本雄吉という人間の持つ世界観だと思った。

だから、まさしく彼の在る場所が維新派という名の塊なのだ。その塊こそが唯一彼の見ていた、或いは、みようとした世界に連れて行ってくれる最大の舞台装置だったのかもしれない。

僕たち夫婦は、義姉の紹介で松もっさんと何度かとりとめもない事を話したけど、鮮烈に覚えているのは唐突に「セックスばっかりするなよ」というアドバイスだった。いま思うとこれは、老後に楽しみをとっておくなという意味のアンチテーゼだったのかもしれない。

深く関わった人たちの、悲しみにふける夜もあると思うけど、僕は心底羨ましい。これだけ鮮やかに人生を駆け抜けれられた人がどれだけいるだろうか。もしも、その世界に行けたなら、目的地に着くのはそう遠くない先のことかもしれない。そして、楔の抜けた維新派にも、もう既に幾つもの夜を越えて新しい朝が始まっている。

ずっと身近な方々からしたら、僕のこの理解は間違えているのかもしれないけれど、一個人の感想としてそう思った。維新派の最終公演として、海外公演で、しかも何度か訪れたことのある台湾のカオシュン(高雄)が舞台だということを聞いて、その野外舞台「2017台湾高雄AMAHARA-維新派-」旅行を楽しむことに。

3回目の高雄は慣れたもので、街中での観光は、遊びに行くにしたって、ご飯を食べるのだって行きつけ感覚で楽しむことができる。それでも、様子は少しずつ変わっているし、いたるところに新しい発見がある。今回も格安ピーチで関西空港から出発します!2年前と違うところは、新太のお席もあるというところ。

飛行機にちゃんと大人しく乗れたかけどやっぱり眠たくなって、ちょっと寝るねぇの現地鉄道の移動。今回のホテルは、結構おしゃれなGreet Inn グリート イン「 No. 161, Liuhe Second Road , Qianjin, Kaohsiung, 80114, 台湾 」 六合二路161號, 前金區, (高雄, 80114)というところに宿泊。

ロビーの上には、なんとなくおしゃれ
ベビーベッドをちゃんと置いておいてくださっています!
無料で色々なサービスがあります。念のために、リンゴをいくつかいただきました。

ホテルについて、チェックインしたら、早速散策したくなるのが常です。

まずは軽く腹ごしらえと思って、近所のご飯屋さんでつまみ食い。

なぜかゴミ収集車に群がる人々。ステーションがないというわけではなさそうだけど、集まってきています。

いつもの旅行でお世話になっている、正忠排骨飯安定の味!!はお持ち帰り。
帰り道では、グラウンドのトラックでなぜか一列横帯の健康活動

お腹はいっぱいなのに、やっぱり食べてしまう。飲んでしまう。最強の組み合わせかも!それと、ホテルの受付にアート系のフリーペーパーが置いてあって、デカデカと維新派が載っていました。すごい!!

夜ご飯は、行きつけのお鍋屋さんに!楽しみ。ここは日本語も英語も全然使えない。それもあって、最初に来た時は、タレや薬味をセルフサービスで入れるのがわからくて「みんなこんなに薄味の上品な鍋を食べてるのかぁ」と、それはそれで感動したものです。名前は、大上海火鍋-七賢店(801高雄市前金區七賢二路176號)間違いなく美味しい。

子供を寝かしつけて、一人で少しだけ夜の街を散歩しました。いつ来てもここは怪しい雰囲気が流れています。この感じがまたいいんだな。ここの人たちは、雨が降っていても気軽な感じで夜の街に繰り出しています。

なんで傘を出してるの〜?の新太。部屋の中で干していたのが裏目に出ました。ホテルのバイキングは、色々とあって子供のご飯にも安心!!よかった=

ご飯を食べた後は、西子灣駅の周辺を観光しようとして、電車で行ってみたら駅の中にレンタルサイクルがあって、大人二人で普通の自転車を借りようと考えてたら「3人で乗れるのが電動自転車であるよ〜!」と教えてくれました。

これがまさかの電動バイクでした。漕がなくても、ハンドルについたアクセルをひねると勝手に前に進む!進む!すごい!電動バイクを手にして、行動範囲が一気に広がりました。

実は、ここに来たのにはただの観光以外にも理由がありました。2015年に訪れたこの街で、僕が体調が悪くなりすぎて、どうしても病院に行き薬をもらいたいと楽天クレジットカードの付帯保険のヘルプデスクに電話して紹介してもらった「永明診所」という病院に行ったら薬とともに「観光はたくさんしたかい?ここのすぐ近くに夜景の綺麗なところがある!君はそこに行くべきだ!」

とたくさんの観光スポットを教えてくれて、行きはタクシーで来たぐったりの僕に、その足で今から観光を勧められました。病は気からというのは本当で、薬も飲んだし先生のパワーをもらってそこからは元気になってきたのでした。

2015年に病院に行った僕を、いますぐ観光できるように外まで出て案内してくれた洪先生。その時に、夜景もちゃんとみに行きました。芸術特区 and 忠烈祠.

あれから2年以上経って、先生に特にノーアポで挨拶に行こうと直撃してみました!!

どうやらちゃんと営業中
最近の観光スポットを教えてもらいました
よくわからないシールとラムネをたくさんもらいました:)
塗り絵セットも!たくさんたくさんもらいました〜

最新のスポットの電車に乗って、先生にもらったラムネを一つ食べてみたら、すっごい甘くて口を押さえる。ニンマリ(笑)

散策してると、カゴ専門店があったので薄暗い店内を物色のお母さん。

ちょっと頑張って、山の方にある動物園に行きました。流石に3人乗りだと進まないところがあったので、長い階段のショートカットを僕が徒歩で、子供と奥さんが電動バイクで上で合流するという荒技をやりました。なかなか上がってこないから、心配していたら。ずいぶん時間がかかって無事合流。野良犬がいて怖くてタイミングを見ていたとのこと。。。無事でよかった。

広すぎたのと、ここに来るまでに疲れたのでさーっと見て帰ることになりました。サイがいたのが印象的。

ホテルに帰ったらバタンキュー

夜ご飯は、前に行って美味しかった百貨店の中に入っている中華料理屋さん。お目当ては小籠包です。ビールと食べて最高!!!次の日の朝は、市場をウロウロしてから、ウーパオチュンにパンを買いに行きます。

エビが出ていたって気にならない
繊細なトンファの味を楽しむ子供
久しぶりのウーパオチュン
たくさん持って帰ります

パン買った後は、三民街でお昼ご飯を食べます。新太がなんでもたくさん食べてくれるので本当に嬉しい。美味しいものをみんなで味わって一緒に喜びを共感できるのって幸せなことです。

さあ、この日が維新派の公演の日。舞台当日の便でやってくる義姉の家族と合流して、本当に最後の鑑賞だなぁなんて愛河を眺めて思ってみました。

会場に行くと、維新派の舞台裏?楽屋で子供達を預かってくださるとのことで、お言葉に甘えちゃいました。この方は、元維新派にも関わらず、チケットを取れなくて、とにかく来た!ということでなおさら恐縮なのでした。後日談で無事に見れたとの話があり安心しました。

練習場かな?
楽屋って殺風景なんやなと
かっこいい看板が立っています
維新派っぽい
かっこいい
子供達はベンチでご飯
お祭りみたいな気分

ユミさんが喫煙者中の喫煙者かつ、猟奇的な感じが出てて面白い。

子供達見ていないけど楽しそう。初めての夜更かし。。

夜ご飯をみんなで食べる。やっぱり誰もがパワフル。ただ観光に来ただけの僕たちはたかだか4泊して帰るだけなのに、もうお疲れ気味。

正直に告白すると、最後の最後まで、維新派の公演のストーリーは僕にはよくわからなかった。ただ、独特の世界観と劇団員たちの面白さ、独特の高揚感はヒシヒシと伝わった。そして、見ていてその映像と音と場の三位一体はいつ見ても、何度言ってもすごい!という以外表現できないくらい。スゴイのだった。お疲れ様でした。

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