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あなたがこの世で見たいと願う変化に、あなた自身がなりなさい。 You must be the change you want to see in the world.

マハトマガンジーの言ったと言われている名言です。実際は、読み人知れず。誰が言ったかはもはや重要ではないのですね。

すごく好きな言葉なのですが、これまでは世の中が自分の理想になるんじゃなくて、自分がその世界を実現する努力をしなさい。もっと世界は、こうだったらいいのに!と思うんだったら、そうなるように自分が何ができるか?と考え行動しなさい。と理解していました。

ですが、2019年4月東京大学の入学式で、上野千鶴子さんによる祝辞を聞いてから自分という軸もそうだけど、社会という視点・軸の方がフィットしているのかもしれないなと。固定概念というか、時代の根底に流れる主流の思想なのか、パラダイムというのか、それは常に変わっているんですよね。そして誰が変えているかというと自分を含めた人々なわけなのです。これを良い方向にしたいと思えば、そうなるのだと信じて疑わないことが重要なのかも。

あなたたちはがんばれば報われる、と思ってここまで来たはずです。ですが、…(中略)…がんばってもそれが公正に報われない社会があなたたちを待っています。そしてがんばったら報われるとあなたがたが思えることそのものが、あなたがたの努力の成果ではなく、環境のおかげだったこと忘れないようにしてください。…(中略)…世の中には、がんばっても報われないひと、がんばろうにもがんばれないひと、がんばりすぎて心と体をこわしたひと…たちがいます。…(中略)…あなたたちのがんばりを、どうぞ自分が勝ち抜くためだけに使わないでください。恵まれた環境と恵まれた能力とを、恵まれないひとびとを貶めるためにではなく、そういうひとびとを助けるために使ってください。そして強がらず、自分の弱さを認め、支え合って生きてください

本当によくよく、真剣に考えてみたら、大昔と違って現代は個人の価値が認められるようになった。自分自身が努力さえすれば報われると信じて疑わない。一方で遠くのどこかでは、今もなお隷属的な環境で搾取され続けている人もいる。

平等な世界を求めているわけではない。社会主義的な理想を掲げるわけでもない。ただ、こうであったらいいのになと思う社会にするのは、微力ながらもやはり自分がどうあるべきなのか。ということに他ならないのだと思います。